「時代は熟成酒へ」六調子酒造株式会社公式サイト

美味しい飲み方の提案

球磨焼酎の伝統的な飲み方は、ガラとチョクと呼ばれる独特の酒器を用います。
このガラに焼酎を入れて直火で燗をつけ、チョク(小さな杯)で飲み干します。
もともと、常圧の熟成の利いていない強い酒でしたのでこの飲み方がとてもマッチしていました。今では、旅館等の宴席ならともかく、家庭ではなかなか見られない飲み方です。
現在、皆さんがよくご存じのグラスによる従来のロックやお湯割りもいいですが、おしゃれでおいしい飲み方をご提案したいと思います。

熟成酒をワイングラスで楽しむ

用意するもの
チューリップ型のワイングラス、大きめの方口もしくは急須、氷

 

ワイングラスに熟成酒を2、水を1の比率で水割りを作ります。次に大きめの方口(急須)に氷をいっぱいに入れ、それにワイングラスの水割りを空けます。30秒ほどおいて、ワイングラスに注げば出来上がり。

ロックの欠点はまず、グラスに氷が直接入っているため冷えすぎること。冷たすぎるとせっかくの熟成酒の豊かな甘みがスポイルされてしまいます。ぬるいコーラを飲むと頭が痛くなるほど甘いのに冷やすとおいしく飲めるのと同じ理屈で、冷やすと甘さを感じにくくなるのです。程よく冷えていることが大切です。
次の欠点は氷が解けるにしたがって薄くなっていくことです。
冷えすぎた状態で薄くなっていくので、どんどん味はまずくなります。

この飲み方はロックの欠点を補うばかりではなく、チューリップ型のグラスの形状は立ち上る香りが鼻に集中するため、豊かな熟成香を堪能できるのです。
ゆっくりとワイングラスをゆすってください。空気に触れることで熟成香は次々に表情を変え、貴方を魅了します。

徳利と盃でお湯割りを楽しむ

熟成酒の立ち上る強いアロマを楽しみたい向きには、お湯割りをお試しあれ。秋、冬に冷たい鮨や刺身を肴にするなら、おすすめです。
日本酒に使う徳利に先にお湯を半分ほど入れ徳利をあたため、さらにその上から熟成酒を注ぎます。その瞬間に徳利から甘い香りが立ち上ります。
香りを楽しみたいならぐい飲みを、しっかりと味わいたいなら平杯をお勧めします。

鮨との相性が最高!

世界の酒の中で、常圧蒸留貯蔵熟成米焼酎「本吟六調子」が最も鮨に合うということをぜひ知っていただきたいのです。
一般的に鮨に合う酒といえば一番に思い浮かべるのは日本酒だと思います。
日本酒は実は肴を選ぶ酒で、アミノ酸が大変多いために、こってり系の料理には合わないことは多くの方々が認めるところでしょう。
日本酒のベストマッチングの肴の一つは間違いなく刺身です。おそらく世界のあらゆる酒の中で、最高の相性といえるでしょう。さすがの米焼酎も刺身との相性では日本酒にはかないません。しかしこれが鮨になると話が変わります。鮨にはシャリが絡んできます。そうなると、もう日本酒では少し重く感じるのです。なぜでしょう。それはシャリがでんぷん質だからです。でんぷんは口に入れると唾液のアミラーゼに反応して糖に変わります。ご存じのとおり日本酒にはかなりの糖分が含まれておりますので、糖分どうしのハレーション効果でしつこさを感じてしまうのです。また、後口の切れ感も今一つです。そこで蒸留酒の出番となるわけですが、残念ながら減圧蒸留酒では比較的淡白な味の鮨には物足りなく感じます。やはり味わいのしっかりした常圧のそれも貯蔵熟成酒が最高の取り合わせとなるのです。

 

 

 

六調子酒造株式会社

熊本県球磨郡錦町西1013

TEL:0966-38-1130

 

関連リンク